肌を傷めつけているのは自分かも?と気づいたら肌がキレイになった話

元美容クリニック看護師のあさみん(@asamin_biyou)です。

昔、美容クリニックで働き始めて間もない頃の話。

処方してもらったニキビ薬をたまたま美容皮膚科の先生の前で塗っていたところ…

なんで薬をすり込んでるの?ww
え?薬ってすり込むものじゃないんですか?早く効きそうですし。
すり込むものもあるけど、基本的に肌はこすらない方が良いよ。

自分の肌のバリア機能を壊してるよ。

えー!スキンケアもですか?

肌に適度にすり込んだり押し込んだりすると入っていく気がするんですが。

肌をこするとシミになるよ。

ホルモン注射をしていないニューハーフの患者さんでも肝斑やシミの治療にきてるでしょ。

濃いメイクをゴシゴシこすって落としてるのが原因の一つだよ。

あと、肝斑ができる人に神経質な人が多いのもそう。

メイクがしっかり落ちてないと気が済まないからゴシゴシこすって洗ってしまうから。

ずぼらな人の方ができにくいって言われてるよ。

まじですか。
まじです。

なんて会話をしたのが今から10数年前のこと。

良かれと思ってやっていたスキンケアが、実は自分の肌を傷めつけていたということに気がつきかなりの衝撃を受けました。

この会話をきっかけにあれこれこすっていたスキンケアをやめて、

  • 肌のバリア機能を低下させないこと
  • 基本は「保湿とUVケア」

というスキンケアにたどり着きました。

 

なぜ肌をこするとシミになるのか?

そもそも、スキンケアのときに肌をこすってすり込もうとするのは化粧品の浸透が良くなるような気がするからです。

しかし、肌の最大の役割というのはからだを守ることです。

肌の役割はからだを守ること

例えば、皮膚のはたらきは

  • 水分の喪失や透過を防ぐ
  • 体温を調節する
  • 外からの刺激を感知する
  • 微生物や物理化学的な刺激から生体を守る

引用ーmaruho HP

など、生命を維持するために必要不可欠な機能です。

お風呂やプールに入っても水がどんどんからだの中に入っていかないのも肌のバリア機能のお陰です。

こすってすり込んだくらいでは、化粧品が浸透していかないということが想像できるかと思います。

それよりも、肌は摩擦を受け続けることで肌を守ろうとする防御機能が働きます。

シミの元であるメラニンが過剰に分泌されたり、皮膚が厚くなる物質が分泌されることがわかっています。

「こすったらシミになる」というのは上記の理由からこすった部分が黒ずんで色素沈着を起こすからです。

 

他にもバリア機能が低下することで、

  • 外からの刺激に弱くなる
  • ターンオーバーが乱れる
  • 水分が蒸発しやすくなって乾燥する

などシミだけではなく乾燥・シワ・毛穴・ニキビ・肌荒れなどあらゆる肌トラブルの原因につながると言われています。

そして、そのバリアを攻撃して壊しているのは自分かもしれないということです。

こすらないスキンケアってどうやるの?

はこするとシミの原因になる」を教えてもらったのが男性医師だったのもあり、じゃあどうやってメイクを落とすの?と話になると(メイクをしていない先生には)細かいところが伝わらない…。

ちなみに先生のスキンケアは

頭からつま先まで必要な部分だけモコモコに泡立てた純石けんで洗って、保湿クリームを塗っておしまいです。

それでも美肌の持ち主で、患者さんからもよくスキンケアは何をしてるのか?と聞かれていました。

今でこそ私も石けん(+時々オイル洗顔)でメイクを落としていますが、10数年前はすぐにそんなことはできませんでした。

10年かけておこなってきたことは、

  • 肌に触れるときは意識すること
  • 1つ1つスキンケアを見直すこと

少しづつ肌を傷めつけてる可能性があるものを取り除いていった感じです。

その結果、スキンケアの基本は「保湿とUVケア」となりました。

やめたら肌が綺麗になったこと

先生との会話で気づけた私もこの10数年でやめたスキンケアが色々とあります。

①肌をこすること

まずは肌の触り方を見直しました。

目指しているのは

  • 皮膚を動かさない
  • 顔に触る回数・時間を最小限にする
  • すり込む・押し込む・たたく・もちあげない

tweetしたところ反響が多くあり、皆さんもとても気を使われてると感じました。

こする・すり込む・たたく・押し込むはなんとなく想像がつくかもしれません。

持ち上げる・ひっぱるはたるみが出てくる年齢になるとやりがちですが、これも意味がありません。

肌はそう簡単に持ち上がるものではありませんので摩擦してるだけになります。

②肌をこする可能性のある道具

拭き取り化粧水・コットンパック・美顔器・スチーマー・かっさ・ローラー・体を洗うタオル。

もちろん正しく使えば肌にとって良い効果が得られるものもあると思います。

しかし、自分の性格上やり過ぎてしまう場合が多いのと手以外の道具を使うと力が入りやすくなってしまうからです。

 

コットンパック→盲信しておこなっていましたが刺激になっていたようでやめてみたら肌の赤みが減って調子がよくなりました。

今は極たまーにシートパックをするくらいです。

スチーマー→当てながらクリームでマッサージをしていましたが先生にバリア機能壊してるwと言われてやめました。(スチーマーのお手入れも十分にできていなくて雑菌も気になっていたのもあります)

メイクもなるべく指で塗れるものは指でと試行錯誤してます。

③肌に刺激を与える化粧品

  • スクラブやピーリング効果のあるもの

ピーリングは最終的にはクリニックで購入したスキンピールバーのみ残して他のものは使用をやめました。

④クレンジング剤

色々と試行錯誤しましたが今の段階では

  • 洗浄力の高いクレンジング剤から卒業
  • 石けんで落とせるコスメにシフト
  • 石けん(時々ホホバオイルやベビーオイル)を使ってメイクオフ

クレンジングをやめたら肌の調子が上向きに。その効果とは

⑤何度もスキンケアを重ね塗ること

肌に触れる回数・時間を減らすためにも肌に塗るスキンケアの数を減らしました。

基本的には「保湿とUVケア」です。

もちろん全てをすぐにやめれたわけではなく、1つ1つ「必要か?」「不必要か?」肌の状態を見直しながらすすめていきました。

気づけると肌は綺麗になる

自分の肌が汚いのは「化粧品」や「美容アイテム」など物のせいにしていた時期がありました。

しかし、冒頭の美容皮膚科の先生との会話で「もしかして自分?」と思えたときにスキンケアの見方がガラリと変わりました。

(そもそも化粧品も美容アイテムも選んだのは自分なのでそれで肌を傷めていたら自分の責任ですが。)

 

ついつい「肌が綺麗になる」と聞くとあれこれ取り入れたくなります。

しかし、肌が綺麗になる仕組みは至ってシンプルです。

怪我をしても傷が治るように肌にも自己再生力が備わっています。

肌のバリアが修復されて維持できればこの自己再生力で肌は自然と綺麗になっていきます。

この部分に気づけるとスキンケアの見方がだいぶ変わると思います。

こすらないというのは「肌が綺麗になるのを邪魔しないこと。」

これも1つのスキンケアと思っています。

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