美容クリニックで脇汗治療いえばボトックス注射や手術が主となりますが、密かに人気だったのが「パースピレックス(デトランスα)」という制汗剤です。
私自身ずっと脇汗ボトックスを打っていたのですが、妊活でボトックスが打てなくなり、勤めていたクリニックで取り扱っていたパースピレックス(デトランスα)を使うようになりました。
正直、制汗剤には失望してきた人生だったので全く効果に期待をしていなかったのですが、

と思えたので、制汗剤迷子に終止符を打ち日常生活を快適にしてくれたパースピレックス(デトランスα)をご紹介したいと思います。
気がつけば5本目に突入です。
しかし、効果がある分「痒み」「ヒリヒリ感」などの副作用もでやすいです。
私みたいに敏感肌で痒みが出るケースと使い方を間違えて痒みが出てしまうケースがあるようです。
その場合は、使い方を工夫する&正しく使うことで対策をすることができます。
この記事ではパースピレックス(デトランスα)の特徴と美容クリニックで学んだ痒みが出ない使い方をご紹介したいと思います。
この記事の内容
パースピレックス(デトランスα)の種類

パースピレックス(デトランスα)には脇汗用ロールオンが3タイプと手足用ローションの4種類があります。
- オリジナル(普通肌用)
- コンフォート(敏感肌用)
- ストロング(強力タイプ)
- 手のひら・足の裏専用ローション
この記事では普通肌のオリジナルについて書いていきます。
パースピレックス(デトランスα)オリジナルの特徴
- 主要成分は塩化アルミニウム
- 肌を守ってくれる乳酸アルミニウム配合
- 1回塗ると汗とニオイを3〜5日予防
- 使い続けると使用頻度が少なくなる(週2〜3回)
- 使用のタイミングは夜寝る前
- ロールオンタイプ
- 1本で約3ヶ月
- 無香料
ちなみに、パースピレックス(デトランスα)は医療先進国デンマーク発の制汗剤です。
日本国内では2種類の販売名があります。
- Perspirex(パースピレックス)→海外から輸入している美容クリニックや美容皮膚科等での販売名
- デトランスα→日本国内の公式販売元である「YOUUP(ユーアップ)
」での販売名
ですので、パースピレックスもデトランスαも同じ商品になります。
ただし、値段を比較するとデトランスαの方が安いことが多いです。(クリニックは自費になるためクリニックによって値段が変わってきます。)
パースピレックス(デトランスα)が脇汗に最強と言われる理由
パースピレックスの特徴は主要成分である塩化アルミニウムが、汗の水分と反応して汗腺内に「栓」を形成することです!
この栓が「フタ」の役割をしてくれるため発汗が減少すると言われています。

汗腺に形成された「栓」は3〜5日程度で新陳代謝によって自然と体外へ排出されます。
ですので、汗腺がつまりっぱなしになる心配はありません。
ちなみに、この「塩化アルミニウム」は原発性局所多汗症診療ガイドラインに載っています。
従来の治療法に関して原発性局所多汗症診療ガイドラインではエビデンスレベルにもとずいて、診療アルゴリズムが作られております。
それによると塩化アルミニウムの単純外用/密封療法は手のひら、足の裏に対して第1選択で、腋窩については単純外用で有効です。
美容クリニックだけでなく、皮膚科や形成外科での脇汗治療に古くから使われている成分になります。
また、ここ最近の研究では、塩化アルミニウムを長期使用することで汗腺そのものが萎縮し、汗の生産が抑えられるといった報告もされています。
パースピレックス(デトランスα)で痒みがでる原因
脇汗に最強と言われるパースピレックス(デトランスα)ですが、「痒み」や「ヒリヒリする」といった副作用が出やすい弱点があります。
この痒みの原因は、塩化アルミニウムが「栓」を形成する際に生成されてしまう「塩酸」によるもので、敏感な肌の場合は炎症や痒みを引き起こしてしまうことがあるそうです。

パースピレックス(デトランスα)では、塩酸を消滅し刺激から肌を守る「乳酸アルミニウム」を添加することで、炎症や痒みの軽減対策がおこなわれています。

痒みを我慢して使用し続けると脇が黒ずんだり色素沈着を起こす恐れがあります。
使用をやめても痒みが引かない場合はすぐに皮膚科を受診するようにしてください。
痒みが出ない使い方

効果はもちろん、副作用を出さないためにも事前の対策が大事です。
推奨されている公式の使い方に痒みが出ない工夫ポイントを添えてご紹介したいと思います。
①夜寝る前に塗る
軽く振ってからお風呂上がりの清潔で乾いた脇の下にパースピレックス(デトランスα)を塗ります。
- 脇を剃った後など肌が敏感な状態では使わない
- 広範囲に塗らない
- 毛穴が目立つ箇所だけに塗る
- 最初からたっぷり塗らない
- 出がいいときは、スタンプ式でポンっと1〜2ヶ所塗ったら指で薄く伸ばして塗るのもあり

②しっかり乾かす
塗り終わったらしっかりと乾かしてから服を着ます。
- 汗や水と反応することで痒みがでるためすぐに乾かすこと
- 半乾きのままで服を着てしまうとなかなか乾かないため痒みが出やすくなります
- ドライヤーの冷風や扇風機を当てて乾かすのがおすすめです

夜更かしをしたり筋トレなど運動をしてしまうと汗をかいて痒みの原因になります。
③翌朝拭き取るか洗い流す
デトランスαの成分は寝ている間に汗腺に浸透されていますので、翌朝、しっかりと濡らしたタオルで拭き取ってしまって大丈夫です。
皮膚が弱かったり痒みが出る場合は拭くよりもしっかりと洗い流すことをおすすめします。
私は皮膚へのダメージも考えてシャワーを浴びて石けんの泡でさっと洗い流すようにしています。
慣れてくると朝の拭き取りor洗い流しをうっかり忘れてしまうことがあります。
スマホでリマインダーを設定しておくなど予防策を張っておくことをおすすめします。
通常の制汗剤の様に日中に使用してしまうと汗をかき、痒みの原因になります!
それでも痒みが出てしまう場合の対策方法
①脇に水をつけてから塗る
皮膚科では濃度が高くてかぶれてしまう方の場合、塩化アルミニウムを精製水で薄めてから塗るように指示が出されます。
パースピレックスのロールオンタイプの容器ではそれが難しいため、脇にコットンなどで水をつけてから塗ると濃度が薄まって痒みを抑えられる可能性があります。
②コンフォート(敏感肌用)を使う

- オリジナルの塩化アルミニウムの濃度が15%に対しコンフォートは8%
- 炎症や痒みの低減対策に配合されていた乳酸アルミニウムを乳酸カルシウムへ変更することでかゆみを抑え、刺激の低い処方になっている
今ならYOUUPの公式サイトでオリジナル(2,900円)を購入するとコンフォートが付いてくるキャンペーンが実施されています→YOUUP デトランスα公式サイト

③それでも痒みがでる場合は使用の中止を
また、そもそも「塩化アルミニウム」が合わないかもという方には、塩化アルミニウムを部分中和して新しく開発された塩化アルミニウム水和物(クロルヒドロキシアルミニウム)を使用した制汗剤があります。
こちらの成分配合のものなら痒みなく使える可能性が高いです。
私も最近試してみたのですが、痒みや刺激がなく脇汗・臭いに効果があったのでこちら↓の記事にまとめてみました。
塗る頻度
1週間目は毎晩、2週目は4回程度、3週目は2〜3回と汗をかく量によって使用頻度を調整していきます。

慣れてくると脇汗の状態で調整することができます。
かなりコスパの良い制汗剤だと思います。
パースピレックス(デトランスα)オリジナルを使った口コミ
①効果が出るまでが早い
汗腺に栓ができるまで個人差があるようですが2〜3日で効果を実感する患者さんが多かったです。
②日中の制汗剤がいらなくなった
私の場合は日中に使ってたスプレータイプの制汗剤もいらなくなりました。(荷物が減る!)
③服の汗染みやニオイが気にならなくなった
汗をかいて長時間放っておくと雑菌が繁殖し臭いの元となりますが、汗自体が抑えられるため脇汗のニオイも軽減されます。
④脇汗ケアが楽になる
持続すると毎日塗らなくてよくなるのでほんとっっっに楽になりました。
購入方法
- 美容皮膚科や美容クリニックなどで自費で購入することができます。(パースピレックス)
価格4,000〜5,000円
詳しい使い方の説明が聞けたり受診して脇汗の悩みを相談することができるメリットがあります。
- YOUUPの公式サイトから購入(デトランスα)
今だとオリジナル(普通肌用)2,900円を購入するとコンフォート(敏感肌用)が付いてくるメリットがあります。→YOUUP デトランスα公式サイト
コンフォートが欲しくてYOUUPでも購入したことがありますが、クリニックで販売しているものと同じものが届きました。
まとめ|パースピレックス(デトランスα)オリジナルで痒みが出ない使い方

- 夜、寝る前に使う
- 塗りすぎない
- しっかり乾かす
- 朝、必ず拭き取るor洗い流す
- コンフォート(敏感肌用)を使ってみる
これらのことを見直すだけでも痒みが減少したという患者さんが多くいましたのでぜひ試してみてください。
もし、「痒みが持続する」「かぶれてしまった」という場合は早めに皮膚科を受診してくださいね。
成分が肌に合っていない可能性もあります。
その場合は他の治療や対策グッズを視野に入れても良いかもしれません。
個人的には脇汗対策インナーが1番手軽に使えて良かったです↓
また、手間いらずで脇汗を止める効果が1番高かったのはボトックス注射でした↓
最終手段は手術かなと思っています↓
少しでも脇汗で悩んでいる方の参考になればと思います。