- 美肌レーザーをあてると肌が綺麗になるからもっとレーザーをあてたい
- 色々な種類の美肌レーザーをあてているけれど大丈夫かな?
- 肌の調子が悪いのはもしかしたら美肌レーザーのやり過ぎ?
このような悩みを持つ美容好きの方は多いと思いますが、はっきり言って美肌レーザーのやり過ぎは肌にとって良くありません。
美肌レーザーはやればやるだけ綺麗になるような感覚におちいりやすいですが、ある程度までいったらそこからは変化がないゾーンに突入します。
それでも美肌レーザーを続けると今度は反対に肌トラブルが起きやすい肌になります。
これは患者さんだけではなく私自身のレーザー体験からも言えます。
美肌レーザーをやり過ぎると肌はどうなるのか?
また、やりすぎてしまった場合はどうしたら良いのか記事にまとめました。
この記事の内容
美肌レーザーをやり過ぎると肌はどうなる?
美肌レーザーと一言で言っても医療用のレーザーは数多くあります。
そしてレーザーの種類によって出る肌トラブルは変わってきます。
今回は私が勤めていた美容クリニックで使用していた美肌レーザーについて解説したいと思います。
①キメのないビニール肌になる
- レーザフェイシャル
- フラクショナルレーザー
- フォトフェイシャル
- ジェネシス
- クリアタッチ
など肌質改善を目的とするレーザーです。
これらのレーザーは肌表面のピーリング作用があるため皮膚を削っていることになります。
もちろん医師の診察のもと正しく治療間隔を守ってレーザーをあてている分には肌を美しくしてくれる治療です。
しかし、レーザーとレーザーの間隔が短かったり肌の休息を挟まずに長期に渡って毎月、毎月(だいたい3〜4週間隔のものが多い)あてていると肌にダメージを与えすぎてしまって、ビニール肌になってしまう危険性があります。
ビニール肌の特徴
「ビニール肌」は医学用語ではありませんが、美容界隈で使われている言葉です。
肌表面はツルッとしているので一見綺麗な肌にみえるのですが、肌の入れ替え治療をおこないすぎて皮膚が薄くなり肌理(キメ)が無くなっている状態です。
とにかく不自然なほどにツルツルしているため、マネキンや人形っぽい肌とも言われたりもします。
そして、肌表面が削れてしまっているため正常な肌のバリア機能が働かず常に敏感肌になってしまっている状態です。
ハリがある内は良いのですが、老化してくると皮膚が薄いためビニールがしわになりやすいのと同じく細かいしわがよりやすくなります。
ビニール肌の他にも湯葉みたいな肌と例える医師もいます。
とにかく皮膚が薄くなってきたと感じている人は要注意です。
美容クリニックに勤めているとレーザーが身近にあるためやり過ぎてしまう傾向に。
ビニール肌に近いスタッフもいたので、私も意識してレーザーをやり過ぎないようにしていました。
②白斑のリスク
- レーザートーニング
肝斑治療で人気のレーザートーニングは、やりすぎることで白斑のリスクにつながると言われています。
施術を受ける際は適切な間隔で受けることが大切です。
③皮膚が硬くなる
最後にアンチエイジング用の高周波治療です。
代表的なものに
- サーマクール
- ウルセラ
- テノール
- タイタン
- ポラリス
などがあります。
これらは皮膚の裏から熱を加えて皮そのものをキュッと引き締めてくれる作用があります。
こちらもしっかりと周期を守って治療を受ければ、切らないたるみ治療と言われているくらいに引き締め効果があります。
しかし、やり過ぎるとどうなるかというと皮膚が硬くなります。
ある美容クリニックの先生が学会で発表していたのですが、長年、高周波系の治療(強いやつ)をあてていた患者さんの顔に、メスを入れる機会があったそうなのですが、皮膚を切開してみたら内部の肌組織がガチガチに硬かったそうです。
皮膚が硬いと何か不都合なことがあるのか?
というのはその学会では発表されてはいなかったのですが、今後どのような弊害がおこるかはわかりませんので、あてすぎには気をつけた方が良いにこしたことはありません。
美肌レーザーをやりすぎないためには
施術の間隔を守る・管理する
美肌レーザーをやりすぎてしまう人は様々な美容クリニック、美容皮膚科に通っている傾向があります。
通常のクリニックであれば肌が綺麗になる最適な間隔でしか予約が取れないようになっていますし、良心的なクリニックであれば肌を休ませる休息期間の提案もしてくれます。
しかし、違うクリニックで他のレーザー治療をおこなっていて自己申告がなければクリニック側はわかりません。
中には短い間隔であててはよくないレーザーもあったりします。
ですので、いくつかのクリニックを利用する場合は、レーザーをやり過ぎないためにも患者さん自身でレーザーの種類、施術日などを記録して肌の状態をしっかり観察することが大事です。
レーザー以外で美肌を維持する
では、施術間隔を守り定期的に受けていればレーザーは受け続けて良いのでしょうか?
これは医師によって考え方が違います。
「維持するためにレーザーをずっと受け続けたほうが良い」という考えの先生もいますし、ある程度の肌悩みが解決し、美しい肌を手に入れたら次は違う方法で維持しましょうという先生もいます。
例えば、
- 紫外線対策
- 肌をこすらない
- 食事・運動・睡眠など生活習慣の見直し
- スキンケアにビタミンCとAを取り入れる
- 肌に刺激の少ない導入系の治療に切り替える
そして、ある程度間隔をあけてからまた照射系の治療を受けるといった考えの先生もいます。
私自身もスキンケアではビタミンA配合の「ゼオスキン」というドクターズコスメを取り入れています。
レーザー後のアフターケアや再発予防だけでなく、レーザーで取りきれなかったシミ・くすみを改善してくれるといった+αの効果も期待できます。
気軽に取り入れられる「マイルドコース」もあれば、レーザーに匹敵するほどの効果がある「セラピューティック」といった治療コースもあります。
ゼオスキンってなに?という方は是非私が使ってみた記事をご覧ください↓
美肌レーザーをやり過ぎた肌を元に戻すには?
1、とにかく肌を休ませる
ビニール肌になる手前とすでにビニール肌になってしまっている状態では回復する早さも違ってきますが、とにかく肌に刺激を与えないことです。
レーザーをしばらく休むことはもちろんですが、スキンケアやメイクもなるべくシンプルケアにするように心がけてください。
スキンケアやメイクによる摩擦も肌にとっては刺激となります。
シンプルスキンケアについてはこちら↓の記事を参考にしてみてください。
2、内側からのケアを充実させる
また、外側からのケアをシンプルにする代わりに内側からのケア(食事・睡眠・運動)を充実させて肌の回復を促すことも大切です。
肌の細胞を回復してくれるのは眠っている間で細胞を作るのに必要なものは栄養です。睡眠と食べ物を見直してみるのもおすすめです。
特に美肌をつくる3大栄養素「タンパク質」「鉄」「ビタミンB」を中心にバランスの良い食事を心がけたいものです。
まとめ|美肌レーザーのやり過ぎはどうなる?
美肌レーザーのやり過ぎは「ビニール肌」や「硬い肌」と呼ばれる特殊な肌になりやすくなります。
特にビニール肌になると、
- 皮膚が薄くなる
- 肌のバリア機能が低下する
- 敏感肌・肌老化を加速させる原因に
なります。
これらを改善するためには、肌を休ませることが大切です。
また、レーザーをやり過ぎないためにもレーザー間隔をしっかりあけることも大事です。
美しい肌=健康な肌です。