脇汗ボトックスとは?注射の効果・費用について

脇汗や脇の臭いで悩んでいる方ならご存知の方も多い「脇汗ボトックス」

脇にボトックスという薬剤を注射することで簡単に脇汗を止めることができる治療です。

脇汗を止める手術に比べると気軽にできるため美容外科でも人気の治療です。

しかし、脇汗ボトックスは費用が高いことと効果がずっと続くわけではないため、

高いお金を払って効果がなかったらどうしよう。

と悩まれる患者さんも多いです。

また、他にも

・なぜ脇汗が止まるの?

・実際のところ効果はどのくらい続くの?

・保険が利くって本当?

などカウンセリング時によく患者さんから質問される内容があります。

美容クリニックにいくと緊張して質問を忘れてしまうという方に、

私自身の体験もふまえて脇汗ボトックスのあれこれをご紹介したいと思います。

ボトックス注射で脇汗が止まる理由

メスを使わない脇汗治療として人気の脇汗ボトックスですが、なぜ脇に注射をすると汗が止まるのか?解説したいと思います。

脇汗を止める作用はボトックスの成分であるボツリヌストキシンの働きにあります。

ボツリヌストキシンには神経や筋肉の動きを抑制する働きがあり、脇にボトックスを注射すると交換神経から汗腺へ汗を出す信号がブロックされます。

そのため、脇の下の汗腺の働きが衰え汗が止まるというわけです。

ちなみにこのボトックス注射の筋肉の動きを抑制する働きを使ったしわ治療も美容クリニックでは人気で、ボトックス注射自体は少なくとも10年以上の歴史があります。

脇汗ボトックスで臭いも消えるのか?

脇汗の悩みといえば「汗の量」と「臭い」またはその両方で悩んでいる方がいます。

人間のからだには汗を出す線「汗腺」が存在するのですが、脇の下にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺が存在しています。

エクリン汗腺は汗の量の原因となり、アポクリン汗腺は臭いの原因となるという特徴があります。

ボトックスにはこの2つの汗腺の働きを衰えさせる作用があるため、汗の量と臭いの両方を軽減することができます。

私自身も脇汗の量だけではなく臭いも気にならなくなりました。

しかし、脇汗ボトックス注射は一時的に汗腺を衰えさせるだけですので、強いワキガの方の場合は臭いが残る可能性があります。

軽い臭いで悩んでいる方の場合は脇汗ボトックス注射でも十分な効果を感じることができますが、強いワキガの方の場合はボトックス注射より手術をおすすめされることがあるかもしれません。

脇汗ボトックスの効果が続く期間は?

 脇汗ボトックス注射の汗を止める効果は本当に抜群だと思います。

私も長年お世話になっていましたし効果も十分に実感していました。

今まで私が勤めていたクリニックでも患者さんから「全く効果がない」といったクレームをもらったことがない治療です。

しかし、そんな脇汗ボトックスにもデメリットがあってそれは「脇汗を止める効果は一生ものではない」ということです。

脇汗を止める手術は1度手術をすれば効果はずっと続きますが、脇汗ボトックスの場合は効果が切れたらまた注射をしなければならないという繰り返しの治療となります。

持続期間はといいますと、約6ヶ月(といっているクリニックが多い)となります。

ですので一年中汗を止めたい方の場合は年に2回打つということになります。

汗の量が増える夏の間だけ汗を止めたい方の場合は5月〜10月くらいを目安に打つ方が多いです。

 

効果についてもっと詳しく解説しますと、今日脇汗ボトックスを注射したとして、それが6ヶ月後に急に効果が切れるというものではありません。

脇汗ボトックスを注射して効果を感じ始めるのがだいたい2〜3日後で、そこから徐々に効果が高まっていきます。

私の感覚ですと、注射を打って4ヶ月くらいまでがしっかり脇汗が止まっていて、5ヶ月くらいから少し汗ばむのを感じます。

効果は急に切れるわけではなくてピークを過ぎると徐々に効果が薄れていく感じです。

そして7〜8ヶ月くらいしますと完全にもとの脇汗の状態に戻ります。

ただ汗腺の発達には個人差があるのと、クリニックによってボトックスの打つ量が変わってきたりしますので脇汗のボトックスが効く期間は人によって多少変わってくると言えます。

脇汗ボトックスの効果を長続きさせる方法?

また、脇汗ボトックスの効果の持続には汗腺の発達とボトックスの量だけではなく生活習慣も関係してくると言われています。

ボトックスは汗腺を衰えさせる作用があるため、ボトックスが効いている期間にサウナや岩盤浴などの積極的に汗をかく環境へいきますと、汗腺に負担がかかり早く効果が切れる可能があるそうです。

ですので脇汗ボトックスの効果を少しでも長く持たせたい場合は、あまり汗をかかない生活をすることです。

また、脇汗ボトックスを半年ごとに打ち続ける場合は前回の脇汗ボトックスの効果が完全に切れていない、4ヶ月半〜5ヶ月くらいに注射したほうがだんだんと効果の持ちが良くなります。

6ヶ月過ぎてからですとせっかく衰えていた汗腺が復活しているからです。

効果が弱まってきたかな〜という時期に次の注射を打つのを3〜4回続けますとそのうち半年過ぎても効果が続いているようになります。

効果の持続期間が伸びるというわけです。

私の場合は最終的には7〜8ヶ月ごとで大丈夫になりました。

脇汗ボトックス注射を打ったのに効果がないのはなぜ?

しかし、ネットなどの口コミをみていると

・効果があまり感じられない

・3ヶ月くらいで効果がなくなった

という口コミもみかけます。

これは先ほど説明したクリニックによってボトックスの注射の種類や量が違ってくることが原因に考えられます。

実のところボトックスと呼んでよいのはアメリカのアラガン社のものだけで、他のメーカーのボツリヌストキシン製剤は別に商品名があります。

しかし、アラガン社のボトックスが一番有名なためボトックスとして取り扱っているクリニックが多いようです。

 

このボツリヌストキシン製剤は他にもイギリス製、韓国製、中国製などがあり、唯一日本製のものは「ボトックスビスタ」といって2009年に厚生労働省から認可された商品です。

メーカーによって効果の差がはっきりあるとは言われていませんが、やはり物によって効果は変わってきます。

また、ドクターの注射の打ち方によっても多少効果が変わってくるかと思います。

そしてあとは効果が長続きするかはボトックスの量が重要となってきます。

料金が安くても実は注入するボトックスの量が少なくて効果がすぐに切れてしまったでは意味がありません。

ただ、これも少し難しくて先ほどご説明したようにボツリヌストキシン製剤には種類があるのですが、これらの量を表す単位が統一されていないのです。

私が勤めていたクリニックでボトックスの場合は基本は片脇50単位で両脇で100単位が目安でした。

製剤によって単位が変わってきますので、HPに記載がない場合は治療を受ける前に質問してみるもの良いと思います。

脇汗ボトックスの費用・保険は?

脇汗ボトックスは永久的に汗を止めることができるわけではないので費用が高いイメージがありますが、それでも以前に比べると価格は下がって来ています。

それは2012年に厚生労働省が重度の多汗症の方に対して保険で脇汗ボトックスの治療が受けれるように承認したのが大きいかと思います。

それまで脇汗ボトックスは自由診療で両脇8〜10万円というクリニックがざらにありましたが、保険が利くと3割負担で両脇3万〜という保険診療のクリニックが増えました。

ですので最近では自由診療のクリニックでも5万〜というところをよく見かけます。

保険がきいて3万〜というのも高めの設定かと思いますが、薬剤が高価なため仕方がないようです。

 

とはいえ以前に比べれば安く治療を受けれるようになったのは確かです。

それでは保険で脇汗ボトックスの治療を受けた方が良いと思うかもしれませんが、自由診療は自由診療でメリットがあります。

保険の場合、脇汗ボトックスに使える量は100単位と決まっていますので、体の小さい女性でも体の大きい男性でもボトックスの打つ量が同じになってしまいます。

そして効果がなくても保証はありません。

その変わり自由診療の場合は患者さんの体の大きさや汗の量によって、ボトックスの量を増やすことができます。(料金も変わって来るかもしれませんが)

そしてちゃんとしたクリニックでしたら、数週間たっても効果が感じれない場合の対処法が整っています。

私が勤めていたクリニックでは2週間しても効果が感じられない・少ない場合は無料でボトックスを追加するようにしていました。

ですので脇汗のボトックスの保険は同じ治療が安く受けられるといったら、そうとも限らないということです。

ボトックス注射の痛みはどれくらい?

また自由診療と保険では費用や注入量だけではなく当然サービスも変わってきます。

ボトックス注射は片脇に約50カ所ほど注射を打ちます。(ドクターによって打ち方が違うためもっと少ない場合もあります)

これがとてつもなく痛いんです!

痛みの感じ方は個人差がありますが、脇汗ボトックスを麻酔なしで打って痛くないと言った患者さんにはかつて会ったことがありません。

私も痛みには強い方だと自負していますが、脇に注射は気合いを入れないとなかなかできません。

脇汗を止める注射を打ちながらも冷や汗だらだらになります。

 

自由診療の場合はクリニックによって方法は違いますが塗る麻酔・貼る麻酔・注射の麻酔などで痛みを和らげてくれます。

しかし、保険診療の場合は脇を冷やして痛覚をなくしてから注射をするそうなので、痛みに弱い方にとっては大変かと思います。

ただ時間にすれば5〜10分くらいなので、注射自体はすぐに終ります。

それでも痛みに自信がないという方は下の記事で紹介している「脇汗インナー」がおすすめです。

人気の脇汗インナー!使って良かったおすすめをご紹介

2019年7月30日

副作用やダウンタイムは?

基本的に脇にボトックスを注射しての副作用はあまりないようです。

注射による内出血や脇が赤くなったり腫れたりする場合はありますが、これは時間とともに治りますので安心しても大丈夫です。

あとは脇汗を止めることによって一時的に他の部位の汗が増えることがあります。

基本的には尿として排出されるのですが、患者さんの中には背中や胸の下の汗が増えたという方がいました。

しかし一時的なことと脇から汗がでることに比べれば構わないという患者さんが多かったです。

私もそうですが脇から汗がでないというだけで本当に快適なのでちょっとしたことなら我慢しても良いと思えるくらいです。

ちなみに妊娠中の方はできませんのでご注意下さい。

まとめ

病院やクリニックで受けられる脇汗対策「脇汗ボトックス注射」について紹介しました。

脇汗ボトックスはダウンタイム(安静にしている時間)が必要ないため脇汗手術に比べると比較的、気軽に受けられる脇汗治療で、多くの方の脇汗の悩みを解消しています。

ただし、受ける病院やクリニック、保険などで効果や費用が変わってきますので、しっかり下調べをして信頼できるクリニックで治療を受けるようにしましょう。

また、注射や手術はハードルが高いと感じられる方には医療機関で取り扱いのある「制汗剤」がありますので、下記の記事でチェックしてみてください。

【必見】制汗剤おすすめ!脇汗を抑えて快適な生活を手に入れたのはコレ

2019年9月2日