内服でシミを薄くする方法〜シナール・トラネキサム酸の効果・副作用について〜

30代を過ぎるとシミやくすみ肌で悩む人が増えますが、すぐに皮膚科や美容クリニックへいって治療をする人は少なく、まずは自宅で美白化粧品を使ったりドラックストアで購入したサプリメントでケアをする人が多かったりします。

 

シミで美容クリニックや皮膚科は行きづらい部分があるかと思いますが、やはり自己流のケアよりも専門の医師に診てもらった方がシミが薄くなるのは早いです。

なぜなら、シミの種類によっては美白化粧品が効かなかったり逆に悪化させてしまうなんてこともあるからです。

クリニックでおこなわれるシミ治療には「内服」「外用」「レーザー」「イオン導入」など様々なものがありますが、どの種類のシミでも基本的には「内服」からスタートします。

今回は内服の中でもシミ治療でよく使われる

・シナール(ビタミンC)

・トラネキサム酸

について効果的な飲み方や副作用についてご紹介したいと思います。

 

シナール配合錠(ビタミンC)の肌への効果

IMG_6909

シミ・くすみ肌の飲み薬で欠かせないビタミン剤の一つがシナール配合錠。

シナールはビタミンC(アスコルビン酸)だけではなくビタミンCの働きを助けてくれるパントテン酸が配合されているのが特徴です。

ビタミンCの主な働き

・抗酸化作用(シミの原因となる活性酸素の発生を抑制)

・シミの元であるメラニンの生成を抑えて予防する働き

・既にできてしまったシミや色素沈着を薄くしていく働き(美白作用)

・コラーゲンの生成を促進

・皮脂の分泌を抑えて毛穴改善効果

・免疫力を高める効果

ビタミンCの肌への効果は多岐にわたりますので、シミやくすみはもちろん肌全体を美しくさせるためにも飲みたい必須ビタミンです。

シナール配合錠の効果的な飲み方

ビタミンCを肌に効かせる内服のコツは「量」と「飲み方」にあります。

既にビタミンCを飲んでいるけれど

自分が1日にどれくらいのビタミンCを飲んでいるのかわからない。

と言う方は意外と多いようですので、ぜひ毎日飲んでいるビタミンC量をチェックしてみてください。

また、一般のサプリメントよりシナール錠の方がビタミンCの吸収率が高い場合がありますので、ビタミンCサプリメントをずっと飲んでいるけれど効果が感じられないという場合はシナール錠を試してみるのも一つの手です。

シミのために必要なビタミンC量

美肌のために推奨されているビタミンCの1日の摂取量は1500mg2000mgです。

シナール錠は1錠200mgですので、美肌のために必要な1日量は10錠となります。

量が多くて驚かれる方も多いですが美肌のためには量が必要となります。

私が勤めていたクリニックでは厚生労働省によるビタミンCの安全な上限値である2000mgまでをすすめていました。

 

ビタミンCはシミを改善するだけではなく、体全体の活動にとっても必要な栄養素となります。

運動をすれば消費しますしストレスを感じればビタミンCは消費されます。

ビタミンCは体内で生命維持に必要な箇所から、優先的に消費されていきます。

そのため、大量に摂取しなければ肌にまでその効力がまわらないというわけです。

 

シナール錠を飲んでいるけれどいまいち効果がわからないという方はぜひ飲む量を見直してみて下さい。

 

効果的な飲み方

こまめに摂取すること。

一回に大量のビタミンCを飲むと尿として排出されてしまう可能性がありますので、2~3錠を数回にわけて飲むと効果的です。

シナールの副作用は?

シナールは代謝・排泄が早いため多量に飲んでも過剰反応が起こりにくいビタミン剤になります。

中にはビタミンCを多量に飲むとお腹がゆるくなる体質の方もいますので、その場合は様子をみながら量を調整してみたり医師に相談してみてください。

シナール錠以外のビタミンC

忙しくてクリニックにいけない場合は市販のビタミンCを利用することもあります。

その場合もビタミンC含有量のチェックはしっかりおこないます。

ビタミンC タケダ

手軽に購入できる市販のビタミンCですと「タケダのビタミンC」がシンプルでおすすめ。

1日6錠でビタミンC2000mgです。

リプライセル

img_8416.jpg

美容オタクの方に人気のビタミンC「リプライセル」も時々飲んでいます。

リプライセルはビタミンCを細胞と同じレベルのリン資質でできたリポソームに包んであるので確実にビタミンCを血中に取り込むことができると言われています。

人間はビタミンCを体内で合成できないですし、通常のビタミンCサプリメントは「水溶性」なのですぐに体外に排出されてしまい、体に貯蔵しておくことができません。

ですがこのリプライセルの技術ならほとんどが体内に吸収することができると言われています。

口コミを見ていても通常のビタミンCサプリメントよりも効果を実感できる方が多いようです。

こまめにサプリメントを摂取するのが難しいという方にもおすすめです。

ただし、こういった特殊技術の物は長期連用の安全性がわかりませんので、紫外線の強い時期やイベントがある前に集中して飲むようにしています。

ちなみに、リプライセルは美容クリニックでも取り扱っているところはありますが、iHerb(アイハーブ)という自然商品を販売する海外のオンラインショップが一番安く購入することができるので私はこちらを利用しています。

トラネキサム酸の肌への効果

IMG_6912

トラネキサム酸は人口合成されたアミノ酸で日本では「トランサミン」などの商品名でも販売されています。

元々は止血剤のお薬で、美白効果があることがわかり最近ではシミの治療には欠かせない治療薬となりました。

トラネキサム酸の効果として有名なのは「肝斑(かんぱん)」というビタミンCの内服や従来のレーザー治療では消すことができなかったシミの種類にも効果があるということです。

 

肝斑に関してはこちら↓の記事に肝斑チェックの項目がありますので気になる方はぜひチェックしてみてください。

レーザートーニングの効果や回数について!肝斑(かんぱん)治療の体験談

2019年10月11日

 

トラネキサム酸の主な働き

シミは肌細胞の中のメラノサイトでメラニンが大量に作られて留まってしまう状態を指すのですが、

トラネキサム酸はこのメラノサイトの活性化を促すプラスミンの働きをブロックするという効果があります。

ですので、シミの内服療法には肌の状態を整えシミを薄くしてくれるビタミンCと、シミを作るのを抑えてくれるトラネキサム酸の両方を飲む事が推奨されています。

トラネキサム酸はクリニックの医師によって投与量が異なりますが、私が勤めていたクリニックでは

シミのために必要なトラネキサム酸量

肝斑以外のシミ治療の場合1日の摂取量は750㎎〜

肝斑治療では750㎎以下ではあまり効果がなく、

1日1500mg服用することで効果が明らかになると言われていています。

ビタミンCと同様即効性はありませんので2〜3ヶ月以上飲まれて効果を実感するものとなります。

トラネキサム酸の副作用

やはり止血剤というお薬ということで副作用を気にされる方が多くみえます。

トラネキサム酸は基本的には副作用が少ない成分とされていますが、止血用に用いられていた成分なので血栓症などで血栓ができやすい人は服用は控えるようにされています。

また、稀にですが食欲不振や吐き気を一時的に起こす人がいるようです。

同成分が配合されている一般薬としては「トランシーノ」という商品がでていますが、

心配な方は医師の診察の上処方してもらうのが一番かと思います。

 

ちなみに私の知り合いの女医さん(健康な方)は10年以上ずっと飲み続けているけれど特に副作用が出たことはないと言っていました。

私も途中で休薬したりはしていますが、トラネキサム酸を5年以上は飲み続けていますが特に副作用は感じていません。

トラネキサム酸の市販薬は?

トランシーノ

第一三共ヘルスからトランシーノというトラネキサム酸配合薬が出ています。

こちらは1日4錠でトラネキサム酸が750mgですので肝斑治療としては少なめで効果が出づらいという医師の見解もあります。

かと言って倍の1500mg飲むとかなりの値段になりますので、トラネキサム酸はクリニックで処方してもらう方が安心ですしコスパ面でも良いと思います。

飲み薬はシミに効果があるのか?

私の体験談

シミやくすみの治療で飲み薬と聞くと

本当に効果はあるの?

飲み続けて大丈夫なの?

と心配される患者さんが多くいます。

内服療法はすぐに効果がでる治療ではないですし、肌は毎日みているとよけいに変化がわかりにくかったりします。

しかし、私自身10年以上の内服を続けてきて言えるのは飲むのと飲まないのとでは効果は断然違います。

私は20代前半から内服療法(主にシナール錠(ビタミンC)とトラネキサム酸を服用)してきました。

まだ若かったので肌トラブルもなかったのですが、仕事柄なんとなく飲んだり飲まなかったりを繰り返しながら飲み続けてきました。

25歳まではほとんど効果はわかりませんでしたが、20代後半にさしかかった時に同年代の友人よりシミやくすみが少ないことに気がつきました。

そして30歳になったときには今の自分の肌は今までの内服療法のお陰だとはっきりと気づく事ができました。

肌診断機ではいつも肌年齢が実年齢よりマイナスに出ますし、友人から「シミ対策はなにをしているの?」とよく聞かれるようになったからです。

 

私の場合は長期の例ですし、他にも色々な治療を併用しているので純粋に内服の効果だけとは言えませんが、クリニックで内服療法のモニターをされていた患者さん達は内服療法だけでシミやくすみ肌の改善等の効果がでていました。

効果の出方には個人差がありますが、肌のサイクルの事を考えるとシミへの効果が感じられるのは3ヶ月頃からになります。

ですので、3ヶ月以上は内服療法を続ける事が基本となります。

中には飲み続けていたら効果がわからなくなってきたという方もいますが、何かのきっかけで内服をやめるとその効果を実感できたりします。

私も妊娠・授乳と長期に渡って内服をやめた時は、内服の効果の大きさを実感しました。

また、内服を長く続ける事で他の体への影響を心配される方もいます。

長期の内服が心配な方や持病がある方は医師に相談しながら飲む期間を決めてシミ治療をされることをおすすめします。

レーザー治療の効果を高めてくれる

シミ治療に来る患者さんの中には、レーザーを当てればシミはすぐに消えてなくなると思われている方が多くいます。

しかし、残念ながらシミはレーザーを照射しただけではキレイには消えないのです。

たとえ一時的にシミが消えたとしてもまた同じ箇所に再発したりなんてことがあるのです。

ですので、私が勤めていた美容クリニックではレーザー治療を行う場合も必ず飲み薬を併用してもらっていました。

レーザー治療の副作用を最小限に抑えるために先に内服治療を開始し、肌のコンディションを整えることも行っていました。

そして、レーザー治療が完了した後も再発防止のために内服治療だけはずっと続けてもらうようにしていました。

それくらいシミ治療にとって飲み薬は重要になるということです。

シナール・トラネキサム酸の効果が感じられない場合

シナール、トラネキサム酸の効果的な量や飲み方はわかったけれど、

それでも効果がわかり辛い場合は?

日焼け対策ができていない

せっかくシナールやトラネキサム酸を飲んでいても日焼け対策が不十分だと今あるシミは濃くなりますし新しいシミができる可能性があります。

シミ・くすみを改善したければ内服やレーザー以前に「日焼け対策」が基本だと私は思っています。

日焼け止めを塗ること、帽子や日傘、 UVメガネ等で紫外線を物理的に遮断することが大事です。

なかなか肌に合う日焼け止めが見つからないと言う方はこちら↓の記事におすすめの日焼け止めがまとめてあります。

石鹸で落とせる肌に優しい日焼け止めとは?

2019年10月15日

胃腸が弱っている可能性

シナール・トラネキサム酸にかかわらずサプリメントなどの効果がいまいち実感できない場合は自分の体の吸収力が落ちている場合があります。

特に胃腸の調子が悪いとせっかく摂取した栄養素を効率よく吸収することができません。

そのような時は胃腸を休ませて胃腸の働きを回復させることが先になります。

胃腸を休ませる方法としては1週間の夕食断食という方法があります。

漢方薬剤師の方が書かれた「血流がすべて解決する」という本で胃腸がよみがえると書かれていたので私も実践してみたのですが、胃腸が休まるだけでなく体調も良くなるのがわかりました。

長期の断食は医師の指示のもとおこなう必要がありますが、夜だけプチ断食なら自分で調子を見ながらおこなうことができますので取り入れやすいかと思います。

まとめ

シミの飲み薬として処方されるものは医師の診断によって変わってはきますが、今回はメインで処方される

・シナール配合錠(ビタミンC)

・トラネキサム酸

について効果と副作用を紹介しました。

シミを改善させるためにはただ単に飲むだけではなく、飲む量・飲み方・日焼け対策も重要となります。

長年かけて出てきたシミはやはりそれなりの時間をかけて治療をする必要があります。

せっかく飲むのなら効率よく飲んでシミの悩みから解放されましょう。