レーザートーニングの効果や回数について!肝斑(かんぱん)治療の体験談

レーザートーニングはシミの種類の中でも特に肝斑(かんぱん)に対して効果を発揮するとして人気の美容治療ですがその効果はシミだけではありません。

 

 

レーザートーニングの効果

・肝斑、シミ、そばかす

・肌の色むら、くすみ

・キメ、毛穴の開き

レーザートーニングを受けると肌の色むらが少なくなって全体的にすっきりする印象。

キメが整うので肌表面がツルンとして透明感が増します。

私が勤めていた美容クリニックでも肝斑が消える・薄くなるのはもちろん肌自体がキレイになると満足される患者さんが多い治療でした。

とはいえ、レーザートーニングも魔法ではないので1回施術を受けただけでシミや肝斑が消えるものではありません。

レーザートーニングは回数を重ねることで効果を発揮するレーザーになります。

その回数は患者さんのシミの状態、肌質、取り扱っているマシーンの性能、どこまでキレイにしたいかによって変わってきます。

診察時に大体の必要回数を確認することが大切です。

これからレーザートーニングを受けたいと考えている方に知っておいたほうが良いことや実際に受けた体験談をご紹介したいと思います。

 

肝斑(かんぱん)とは

まずはレーザートーニングがどの様な治療なのかを知る前に、そもそも自分のシミは肝斑なのかをチェックしてみる必要があります。

ぜひ鏡を準備して素肌をチェックしてみて下さい。

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肝斑チェック

シミの形状→頬骨のあたりや額、口の周辺などにシミが左右対称性に現れる

発症年齢→30~40歳代に集中。高齢になってから発症する事はあまりない。

原因→紫外線・女性ホルモン・ストレス・肌をこする等の外的刺激

出典:第一三共ヘルスケア

典型的な肝斑の場合はセルフチェックでもわかるかもしれませんが、基本は美容皮膚科や美容クリニックなどを受診してシミの種類を診断してもらうようにして下さい。

レーザートーニングが肝斑に効果がある理由

従来のレーザーは肝斑に禁忌でしたが、新しいマシンの登場で可能になりました。

肝斑の治療と一言で言ってもほとんどの患者さんは肝斑だけがあるのではなく顔全体の中に数種類のシミが混ざっている状態と言われています。

そのため従来のレーザー治療では肝斑以外のシミにターゲットを定めてレーザーを照射した場合、肝斑が悪化してしまうといった問題がありました。

しかし、レーザートーニングは炎症を起こさない最適なパワーのレーザーを当てることにより、肝斑を悪化させずに皮膚の上からメラニン色素を少なくし色を徐々に薄くしていくことが可能となりました。

レーザートーニングの必要な回数について

冒頭でも言いましたようにレーザー治療というものは個人差が大きいためはっきりとした回数は言えませんが、参考までに回数による肌変化をあげてみました。

ちなみに、私が勤めていたクリニックは割とレーザートーニングに力を入れていてマシンも良いものを使っていました。

トーニングの効果も肌診断器を使い見た目だけではなく数字の上での変化をチェックしていました。

施術間隔は約2週間に1回の頻度。

それを踏まえた上でのトーニングの参考回数ですが、3回くらいから見た目の効果を実感する患者さんが多かったです。

レーザートーニングの回数

3回

くすみが改善し肌のトーンがアップする。

肝斑やシミが薄くなってきたことを実感しだす。

 

5〜6回

シミの数が半分になる人や肝斑がメイクで隠れるくらい目立たなくなる人が多い。

キメが整うなど肌質が改善される。

 

10回以上

頑固な肝斑や混在したシミがあると10回以上の照射が必要。

肝斑・全体的なシミをしっかりと消したいと言う方も10回以上受ける方が多かったです。

 

平均して6回前後で満足される方が多かったように思います。

肌のターンオーバーに沿って4〜6回で1クールとしておすすめしているクリニックも多いようです。

また、一旦治療が終了しても肝斑は再発しやすい傾向にあります。

そのためメンテナンスとして数ヶ月に一度の定期的なレーザートーニングがすすめられています。

副作用

レーザートーニングは弱い照射パワーでおこなうため勤めていた美容クリニックでは大きな副作用が出た患者さんは見たことがないのですが肌質によっては次のような副作用が発生する可能性があります。

 

・ニキビ、吹き出物、発疹

・かゆみ

・赤み

・色素脱失

上から3つは時間とともに治るものですが問題は色素脱失(色が抜け過ぎてしまい元の肌よりも部分的に白くなってしまう)です。

色素脱失はいきなりトーニングを始めることでリスクが高まると言われています。

そのため勤めていたクリニックでは照射の前にプレトリートメントといって

 

内服(トラネキサム酸・ビタミンC、E)

外用(ハイドロキノン・ルミキシル)

を1〜2ヶ月先におこないメラニンを抑えることでリスクを引き下げていました。

内服・外用に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。

ハイドロキノンの17倍の効果!?ルミキシルの効果的な使い方とは

内服でシミを薄くする方法〜シナール・トラネキサム酸の効果・副作用について〜

 

すぐにレーザーの照射を促すクリニックよりプレトリーメントを行ってからトーニングという流れの方が丁寧で安心です。

色素脱失の問題点からレーザートーニング反対派の医師もいるようですのでクリニック選びは慎重におこなう必要があります。

レーザートーニング体験談

レーザートーニングは私自身も勤めていた美容クリニックで定期的に受けていたお気に入りのレーザー治療です。

以前から内服・外用をしっかり行っていたため濃い肝斑はなかったのですが頬に薄い肝斑予備軍がありました。

1クール6回照射した効果は

 

・頬にあった薄いシミが消えて肌の色むらがなくなった

・顔全体のくすみが取れて肌に透明感がでた

・キメが整って毛穴が気にならなくなった

2回目で肌がツルッとしたことや肌のトーンアップを実感することができました。

正直、モニーターになれるほどシミがある肌ではなかったのです、それでも肌がキレイになっていくのがよくわかりました。

他にも

 

・痛みが少ない

・ダウンタイムがいらない

といったメリットがあるので照射後にすぐメイクをして帰ることができたのもよかったです。

デメリットとしては、照射後は乾燥しやすいので十分な保湿がいることと、治療期間は日焼けしやすくなるためこちらも十分な日焼け対策が必要になります。

レーザートーニング効果がないのはなぜ?

時々ネットなどでレーザートーニングを受けたけれど効果がなかったという口コミを見ることがあります。

肌質以外で効果に差が出る要因をあげてみました。

マシンの質によって効果が違う

効果が出にくいことで考えられるのがレーザーの質です。

私が勤めていた美容クリニックにはレーザートーニングができるレーザーマシンが2種類あったのですが、効果に違いがありました。

どのメーカーのレーザーが良いとまでは言えないのですが、勤めていたクリニックのレーザーは値段が高いマシーンの方が結果がよかったです。

ですので、クリニック選びをするときは口コミやモニター写真でどれくらいの回数がかかっているのかを確認することをおすすめします。

日焼け対策が不十分

日焼け対策をしているつもりでも焼けてしまっている場合があります。

特に肌に塗るタイプの日焼け止めは思っている以上に塗る量が必要だったり、塗り直しをしないと効果が半減だったりします。

せっかく高いお金をかけてレーザートーニングを受けるわけですので、効果を高めるためにも紫外線対策はいつも以上に気合を入れておこなうことをおすすめします。

肌に合う日焼け止めが見つからないという悩みを持つ方にはこちらの記事がおすすめです。

石けんで落とせる日焼け止めお気に入りを4選

内服・外用薬を併用していない

肝斑を消そうと思ったらただ単にレーザートーニングを当てるだけでは効果は半減です。

先ほどのプレトリートメントの内服、外用は治療中、治療後も持続することでメラニンを抑えトーニングの効果を高めてくれます。

効果を持続するためにも大切な治療の一環です。

レーザー後のケア

トーニング後に肌を鎮静させるイオン導入やエレクトロポレーションの有無でも結果に差が出てくると言われています。

また、日頃のスキンケアも治療に影響しますのでなるべく肌をこすらず刺激を与えないことが大切です。

レーザー治療を開始したら自宅でのスキンケアはなるべくシンプルにすることをおすすめします。

美肌のためのスキンケアはシンプルがいい!3つの基本ポイント!

レーザートーニングまとめ

レーザートーニングは肝斑だけでなくその他のシミや美肌効果も期待できる肌質改善治療です。

回数がかかるためその分費用も高くなりますが、それだけ肌に対する効果が高いと言えます。

自宅スキンケアだけですとシミ治療は長期に渡りますが、レーザートーニングなら2〜3ヶ月で効果を実感することができます。

結婚式や同窓会など短期の目標に向けて治療することが出来るのもレーザートーニングのメリットの一つです。

ただし、適切な診断や治療をおこなわないと副作用のリスクが上がりますのでクリニック選びは慎重におこなうようにしてください。

肝斑で悩んでいる方の参考になればと思います。