脇汗の悩みから解放されたい!という方に1度は試してもらいたい制汗剤がデトランスα(パースピレックス)です。
とはいえ、デトランスαには「痒み」や「ヒリヒリ感」など肌への刺激が出やすいといった難点があります。
私みたいに敏感肌で痒みが出るケースと、使い方を間違えて痒みが出てしまうケースがあります。
その場合は、使い方を工夫する&正しく使うことで対策をすることができます。
この記事では、デトランスαを使い続けている私が実践している使い方のコツと、美容皮膚科で教えてもらった痒みの対処法をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、デトランスαは、デンマーク発の制汗剤で、日本国内では2種類の販売名があります。
- Perspirex(パースピレックス)→美容クリニックや美容皮膚科での販売名
- デトランスα→日本国内の公式販売元である「YOUUP(ユーアップ)」での販売名
ですので、パースピレックスもデトランスαも同じ商品になりますので、気になっていた方はご安心下さい。
この記事の内容
デトランスα(パースピレックス)の痒みが出にくい使い方
デトランスαの公式で紹介している「正しい使い方」にプラスして、痒みが出ないコツを添えてご紹介していきます。
①夜、お風呂上がりの清潔な脇に塗る
デトランスαを軽く振ってから、お風呂上がりの清潔でしっかりと水分を拭き取った脇に塗布します。
- 脇の水分はしっかりと拭き取ってから塗る
- 脇を剃った後など肌が敏感な状態では使わない
- 広範囲に塗らない
- 最初からたっぷりの量を塗らない
- 毛穴が目立つ(汗腺が集中している)箇所だけに塗る
- 液の出が良いときは、スタンプ式でポンっと1〜2ヶ所塗ったら指で薄く伸ばして塗るのもあり
②塗り終わったら脇をしっかり乾かす
塗り終わったら脇をしっかりと乾かしてから服を着ます。
- 脇が濡れた状態で塗ると、デトランスαが薄まって効果が弱まる
- ドライヤーの冷風や扇風機を当てて乾かすのもあり
③翌朝、脇を拭き取るか洗い流す
デトランスαの成分は寝ている間に汗腺に浸透されていますので、翌朝、しっかりと濡らしたタオルで拭き取ってしまって大丈夫です。
皮膚が弱かったり痒みが出る場合は、拭くよりもシャワーで洗い流すことをおすすめします。
慣れてくると朝の拭き取りor洗い流しをうっかり忘れてしまうことがあります。
スマホでリマインダーを設定しておくなど予防策を張っておくことをおすすめします。
通常の制汗剤の様に日中に使用しても効果が得られず痒みの原因になります!
④デトランスαの塗る頻度を減らしていく
デトランスαは使い始めてから1週間は毎晩塗ります。
2週間目は4回程度、3週間目は2〜3回と使用頻度を減らすことができます↓
最初は「せっかく脇汗が止まっているのに、塗る回数を減らすなんて不安。」と思っていたのですが、本当に回数を減らしても脇汗が気にならないままだったので、すごく感動したのを覚えています。
そして、毎日塗らなくなるため、かなりコスパの良い制汗剤だと思います。
それでも痒みが出てしまう場合の対策方法
①脇に水をつけてからデトランスαを塗る
皮膚科では濃度が高くてかぶれてしまう患者さんの場合、塩化アルミニウムを精製水で薄めてから塗るように指示が出されます。
デトランスα(パースピレックス)のロールオンタイプの容器ではそれが難しいため、脇にコットンなどで水をつけてから塗ると濃度が薄まって痒みを抑えられる可能性があります。
②デトランスαの敏感肌用(コンフォート)を使う
- オリジナルの塩化アルミニウムの濃度が15%に対しコンフォートは8%
- 炎症や痒みの低減対策に配合されていた乳酸アルミニウムを乳酸カルシウムへ変更することでかゆみを抑え、刺激の低い処方になっている
③痒みを抑える外用薬を使用する
痒みが辛い時は痒み止めの塗り薬を使うのも一つの手です。
私は皮膚科でステロイド外用薬(アルメタ)を処方してもらいました。
塗り薬を使うと症状が落ち着くので、デトランスαを諦めずに使い続けることができました。
また、肌がデトランスαに慣れてくると、塗り薬を塗らなくても痒みが出なくなったため、一時的な方法として良かったです。
④それでも痒みがでる場合は一旦デトランスαの使用を中止する
デトランスαを正しく使っても痒みが続く場合は一旦塗るのを止めてください。
痒みを我慢して使用し続けると脇が黒ずんだり色素沈着を起こす恐れがあります。
使用をやめても痒みが引かない場合はすぐに皮膚科を受診するようにしてください。
デトランスαで痒みがでてしまうのはなぜか?
痒みが出てしまう原因は、デトランスαの主要成分である「塩化アルミニウム」が関係しています。
塩化アルミニウムは、日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン」にも載っていて↓皮膚科や形成外科での脇汗治療にも古くから使われている成分になります。
従来の治療法に関して原発性局所多汗症診療ガイドラインではエビデンスレベルにもとずいて、診療アルゴリズムが作られております。
それによると塩化アルミニウムの単純外用/密封療法は手のひら、足の裏に対して第1選択で、腋窩については単純外用で有効です。
痒みは塩化アルミニウムが原因
この塩化アルミニウムは、汗の水分と反応して、汗腺内に「栓」を形成し、この栓が「フタ」の役割をしてくれるため塗ることで発汗が減少します。
しかし、肌が敏感な人が使用すると、汗腺に「栓」を形成する際に、生成されてしまう「塩酸」によって肌に炎症や痒みを引き起こしてしまうことがあります。
デトランスαでは、塩酸を消滅し刺激から肌を守る「乳酸アルミニウム」を添加することで、炎症や痒みの軽減対策がおこなわれていますが、それでも痒みが出るという方は別の製品を使うのが安心です。
塩化アルミニウムを部分中和して新しく開発された、塩化アルミニウム水和物(クロルヒドロキシアルミニウム)を使用した制汗剤があります。
私も最近試してみたのですが、痒みや刺激がなく脇汗・臭いに効果があったのでこちら↓の記事にまとめてみました。
デトランスαの効果や詳しい口コミはこちら↓の記事を参考にしてみてください。
パースピレックス(デトランスα)の種類は4つある
デトランスα(パースピレックス)には、脇汗用ロールオンが3タイプと手足用ローションの計4種類があります。
画像左から、
- コンフォート(敏感肌用)
- オリジナル(普通肌用)
- ストロング(強力タイプ)
- 手のひら・足の裏専用ローション
デトランスαはどこで買うとお得?
購入先は⇩
①美容皮膚科や美容クリニックで(パースピレックスとして販売)
②YOUUP(デトランスα公式サイト)
③Amazonや楽天
クリニックよりオンラインショップの方がお得に購入出来る傾向にあります。
ただし、デトランスαの詳しい使い方の説明が聞きたい方や、肌が弱い方はクリニックでの購入がおすすめです。
まとめ|デトランスαの痒みが出にくい使い方
デトランスα(パースピレックス)の痒み対策のポイントは↓
- 正しい使い方をする
- デトランスαを塗る前に水を塗布して濃度を薄める
- 痒み止めの外用薬を併用する
それでも治らない場合は、
- 敏感肌用のデトランスαを使用する
- 痒みが続く場合は一旦塗るのを中止する
特に使い方を見直しただけでも痒みが減少した、という患者さんが多くいましたので、ぜひ使い方をもう一度確認してみてください。
もし、「痒みが持続する」「かぶれてしまった」という場合は早めに皮膚科を受診してくださいね。
成分が肌に合っていない可能性もあります。
その場合は、他の治療や対策グッズを視野に入れても良いかもしれません。
個人的には脇汗対策インナーが1番手軽に使えて良かったです↓
また、手間いらずで脇汗を止める効果が1番高かったのはボトックス注射でした↓
最終手段は手術かなと思っています↓
少しでも脇汗で悩んでいる方の参考になればと思います。
※2020年から多汗症用の塗り薬の処方が開始されました!処方薬である「エクロックゲル」についてこちらの記事にまとめてあります↓