タバコを吸っているけれど美肌の持ち主という方が時々居ます。そのためかタバコは肌に悪影響を与えるということがなかなか信じられずタバコがやめられないと言う方がいます。
美容クリニックでカウンセリングをしていたときにも、美肌を維持するためにあれこれ高い化粧品を使ったりエステに通ったりしているけれどタバコがやめられないという方がいました。
とてももったいない!といつも言っていました。
美肌を維持する・肌の老化を遅らせるためには、肌への悪影響を可能な限り取り除くか肌にとって良い影響を与えるのこの二つしかありません。
この二つをバランス良くおこなうことで肌の老化を遅らせ美肌を維持することが可能となります。
ですので、どんなに良い化粧品を使ったりエステや治療を受けて肌が喜ぶことをおこなっても、同時に肌へ悪影響があることをやっていてはその良いことも帳消しになってしまうのです。
肌への悪影響とは紫外線・肌の炎症・血行不良・活性酸素・運動不足・睡眠不足・食生活などが挙げられます。
そしてタバコの影響というのは上記の血行不良・肌の炎症・活性酸素・睡眠不足などに関係し徐々に美肌を損ねるのです。
今現在タバコを吸っているけれど美肌を維持できている・・・でも5年後・10年後が怖い。
タバコをやめたいけれどやめられないという喫煙者の方はまずはタバコによる肌への悪影響を知る事です。
美肌を損ねるタバコの影響とは
血行不良が美肌を損ねる
血行が悪くなると皮膚に酸素や栄養が届きにくくなり老廃物が溜まりやすくなります。
逆にいえば血色の良い健康な肌というのは酸素や栄養が行き届いている肌ということです。
赤ちゃんや子供のころは血色の良かった肌なのに年齢を重ねるとどうしても血行が悪くなります。
血行が悪くなると肌がくすむ・目の下にくまができやすいなどの顔色だけではなく、ターンオーバーも阻害されるためしわやしみもできやすくなります。
この血行不良は加齢に加えて運動不足・喫煙・冷えなども関係してくるのです。
長年タバコを吸っている方の皮膚の色を注意してみてみますと、自分の5年後・10年後が想像できるかもしれません。
活性酸素が美肌を損ねる
「酸化」はお肌の老化の大きな原因の一つとして注目を浴びているワードなのでご存知の方も多いかと思います。
酸化とは物と酸素がくっついて変質していく現象をいいます。
鉄が錆びたりリンゴの切り口が時間とともに茶色っぽく変色してくるのが酸化です。
私たちの体は約60兆個もの細胞で出来ていますが、この細胞が鉄やリンゴの切り口が茶色くなるのと同じように体内でも酸化します。
この酸化が老化に結びつきます。
呼吸するだけで活性酸素は発生しますので、人は息をしているだけで老化していきます。
しかし、息をする以外にも活性酸素を大量に生み出してしまう事があります。
それは紫外線・激しすぎる運動・ストレス・食品添加物・酸化した油の摂取など。
そしてタバコもです。
肌老化を遅らせ美肌を維持するためには上記のことをなるべく減らすことが大切です。
逆に早く老けたければ上記のことを取り入れて大量に活性酸素を生み出せばよいというわけです。
しわが増える
タバコを吸うとビタミンCが破壊されてコラーゲンの生成を阻害するためしわが増え老け顔になりやすくなります。
いわゆる「スモーカーズ・フェイス」です。
以前、美容皮膚科学会で喫煙者と非喫煙者の双子の写真をみたことがあるのですが、その老け方は一目瞭然でした。
タバコを吸っている双子の片割れは年齢以上に老けてみえました。
また、美容クリニックに通っていた患者さんの中にどうしてもタバコがやめれない方がいました。
でもしわが気になるためしわにヒアルロン酸注入をしていました。
通常くちまわりのしわというと、ほうれい線や口から顎にかけてでるマリオネットラインが気になる方が多いです。
しかし、その方はヘビースモーカーのためタバコを吸ったときに、唇をとがらせたときにできる唇と鼻下のしわにヒアルロン酸を注入していました。
タバコを吸わない方ですと、ストローを使ったときにぐらいしか唇をとがらすことはありません。
しかし、タバコを吸う方は吸わない方よりも唇をとがらせてしわを寄らせる仕草が増えるためそこにしわが刻まれやすくなるのです。
もちろんタバコを吸うのをやめればしわが深くなるのを遅くすることはできるのですが・・・。
その患者さんもそのことは分かっていたのですが、どうしてもタバコがやめられないのでヒアルロン酸でカバーしていたのです。
ヒアルロン酸は永久ではありませんので、長年注入に通っていました。
今回の記事ではタバコが肌に及ぼす影響で特に気になる物を3つピックアップしました。
最近はタバコを吸っている人は若い女性に多いといいます。
特に美肌を維持したいという美意識を持ちながらもタバコを吸っているという人は多いようです。
今現在肌に影響がないとすぐにタバコをやめようという気にならないかもしれませんが、タバコの影響は紫外線と同じく5年後・10年後の肌に影響してきます。
5年後・10年後どんな肌の自分でいたいのか?
お肌にとってタバコを続けるメリットとデメリットを考えてみましょう。
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