ヒアルロン酸注射のトラブルにヒアルロン酸分解注射

ヒアルロン酸注射は、皮膚にヒアルロン酸を注入することで肌を持ち上げしわを目立たなくさせることができる治療です。

また、一カ所にヒアルロン酸をたくさん注入することで、あごや鼻の高さをだすのにもつかわれるため、美容クリニックではいろんな年齢の方に人気の治療です。

 

しかし、私が勤めていたクリニックでは、若返り治療には成長因子注射、鼻、あごの形成にはレディエッセ注射というものを使用していたので、ヒアルロン酸注射はストックはしていたもののほとんど使うことはありませんでした。

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それでも他の美容クリニックでは人気の治療ですので、他院でヒアルロン酸注射を受けて、トラブルがあった場合に使用するヒアルロン酸分解酵素「ヒアルロニダーゼ注射」はしっかりストックしていました。

 

このヒアルロニダーゼ注射、どうのような時に使うかというと、

  • ヒアルロン酸注射の仕上がりに納得いかなかった場合
  • 皮膚がヒアルロン酸で凸凹になってしまった場合

など元に戻したい場合に注射します。

 

ヒアルロン酸を注入した部位にこのヒアルロニダーゼを注入して、少しマッサージするだけですぐにヒアルロン酸を分解してくれて、もとの状態に戻してくれます。(注:注射ですので一時的に内出血や針跡が残る可能性はありますが)

 

ちなみにヒアルロン酸は時間さえたてば吸収されてしまうので、そこまでこのヒアルロニダーゼの出番はなかったのですが、それでも年に数回はありました。

 

私が記憶しているものですと、鼻に注入したヒアルロン酸が横に広がってしまい、幅広の鼻筋になってしまった患者さん。

 

皮膚の薄い目元にヒアルロン酸を注入し、皮膚が凸凹になってしまった患者さんが多かったです。

 

本来なら施術を受けたクリニックの方が、どこの位置にどんなヒアルロン酸を注入したかなどの詳細がわかるので、修正もスムーズに行えるのですが・・・

 

皆さん施術を受けたクリニックでは気まずくて言えないそうで、他院にいくそうです。

 

ほとんどの場合はヒアルロニダーゼで元に戻すことができるのですが、稀にしこりになってしまった場合は難しいこともあります。

 

ある患者さんで、他院で目の下のゴルゴ線にヒアルロン酸を何年もの間注入していた方なのですが、あるときから片側にしこりができてそれが消えなくなったということでした。

ちょうどヒアルロン酸を注入していた部位だったので、ヒアルロン酸が原因だとクリニックに訴えたそうですが、「ヒアルロン酸は吸収されるものだから、別の物ではないか、仮にヒアルロン酸だとしたら、時間がたつのを待つように」と言われるだけだったそうです。

 

しかし、1年、2年たってもそのしこりは消えなかったそうです。結局、美容クリニックではない違う病院で検査して調べてもらったら、ヒアルロン酸だということがわかったそうです。

 

そして私が勤めていたクリニックに、ヒアルロニダーゼ注射を打ちにきたというわけですが、驚いたことに・・・

 

ヒアルロン酸を注入したクリニックでは、ヒアルロニダーゼ注射を取り扱っていなかったそうです!

 

そのためこの患者さんは、約3年もの間このしこりに悩まされたかと思うと、やはりクリニック選びは重要だということを痛感しました。

 

結局、しこりは何度も同じ部位に、ヒアルロン酸を大量に注入し、しかも(たぶん)かたいヒアルロン酸を注入したので、組織が硬くなってしまい、皮膚の中でカプセルが形成されている状態になってしまったのでは?という見解になりました。

 

ヒアルロン酸注射は美容クリニックで人気の治療ですが、トラブルが無いというわけではありませんので、治療されている方はぜひこのヒアルロン酸分解酵素を頭の片隅に置いておいて下さい。